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国立西洋美術館の歴史

国立西洋美術館は西洋の美術作品を専門とする美術館で、松方幸次郎が20世紀初めにフランスで多くの印象派など19世紀から20世紀前半の絵画・彫刻を中心とする美術品を収集した所謂松方コレクションを基に1959年に設立されましたが、これは第2次世界大戦後、フランス政府により敵国資産として差し押さえられていた松方コレクションを日本に返還する条件での設立だったのです。
1998年に旧建設省により「公共建築百選」に選定された本館の設計は、ル・コルビュジエによるものですが、彼の弟子である前川國男・坂倉準三・吉阪隆正が実施設計・監理に協力して完成に至りました。また、新館は前川國男が設計したものです。
現在はルネサンス期より20世紀初頭までの西洋絵画・彫刻作品の購入を進め、松方コレクションに加えて常設展示しています。なかでも西洋の18世紀以前の画家、所謂オールド・マスターたちの作品を見ることができる日本有数の美術館として存在しています。
しかし、大規模な免震工事後、この10年ほどは改築工事などを繰り返して、大きな展覧会はほとんど行われなくなっています。
そして2008年1月7日に日本政府の「世界遺産条約関係省庁連絡会議」で、世界遺産候補としてユネスコに推薦することが正式に決定されました。なお、登録の可否は2009年7月に開かれる世界遺産委員会で審議されます。

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国立西洋美術館これからの展覧会予定

国立西洋美術館は2008年1月7日から3月3日まで新館設備改修工事のため全館休業となっていますが、休み明けの3月4日から5月18日までの予定でウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜という展覧会が行われます。
この展覧会では古代、ルネサンス、バロック初めに至るまでの、ヴィーナスを主題とする諸作品が展示されるそうです。
そして今回の目玉ともいえる作品が、フィレンツェ美術館特別監督局の全面協力により、ヴェネツィア派を代表する画家ティツィアーノの名品「ウルビーノのヴィーナス」をウフィツィ美術館より借りることが可能となったのです。
是非この機会にイタリア各地から集められるヴィーナスを堪能してみてはいかがでしょうか。その中でも代表格の「ウルビーノのヴィーナス」は必見の価値ありです。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオとは?

今回の目玉「ウルビーノのヴィーナス」の作者、ティツィアーノ・ヴェチェッリオについて簡単に紹介します。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオは1490年ごろ〜1576年まで生きたルネサンス期のイタリアの画家でチチアンとも言います。
ジョルジョーネとともにヴェネツィア派の最盛期を代表する画家で「ウルビーノのヴィーナス」の他に「田舎の合奏」も有名で、近代の画家たちのも影響を与えています。
10歳ごろにヴェネツィアに出て、モザイク職人のもとで修業し、次にヴェネツィア派の初期の巨匠、ジェンティーレ・ベリーニ、ジョヴァンニ・ベリーニ兄弟に師事しました。

Copyright © 2008 国立西洋美術館